転職前の年収は約350万円。2025年の年収は約550万円になった。
転職前は、年収500万円あれば将来のお金に対する不安は小さくなると思っていた。実際、以前より生活は楽になり、投資へ回せるお金も増えた。それでも不安は消えていない。
36歳、年収約550万円、資産約1,800万円。以前の俺から見れば十分に見える数字なのに、今も「このままで大丈夫なのか」と考えている。
年収350万円から550万円になり、生活は明確に楽になった

2021年、俺は30歳で転職した。
前職も転職先も営業職だが、仕事の分野は変わった。転職前の年収は約350万円。転職翌年は約450万円になり、2025年には約550万円まで増えた。
| 時期 | 年収 |
|---|---|
| 転職前 | 約350万円 |
| 転職翌年 | 約450万円 |
| 2025年 | 約550万円 |
約200万円増えたことになる。
転職前の手取りは月約22万円で、ボーナスはなかった。家賃を含む生活費を支払うと、残るのは月4万円ほどだった。
現在の手取りは月約30万円。食費や日用品まで含めた生活費は月約17万円なので、単純に引けば月13万円が残る。ボーナスもあり、以前より資産形成へ回せる金額は明らかに増えた。
生活費を払った後に残る金額は、月約4万円から約13万円へ増えた。
生活が楽になったのは間違いない。転職して良かったと思っている。
年収550万円のうち、残業代は月約3万円。会社の業績によって臨時ボーナスが出ることがあり、年間のボーナスは約100万~150万円になる。営業成績によって給料やボーナスが直接変わるわけではなく、俺の年収が上がった主な理由は昇格による昇給だ。
-
-
【30代営業職】転職後に年収350万円→550万円|前職に大きな不満はなかった
続きを見る
-
-
年収350万円・ボーナスなし|それでも転職の決定打は給料ではなかった
続きを見る
年収が増えれば安心できると思っていた

2020年、俺の貯金は50万円以下だった。
当時は「老後2,000万円問題」という言葉を聞くたびに、このままの給料で大丈夫なのかと不安になった。月4万円を残せても、年間では48万円。車の故障や引っ越しなど、大きな支出があれば簡単に消える金額だった。
だから、収入を上げたいと思った。転職前は、年収500万円に届けば安心できると考えていた。
年収が上がれば貯金できる。貯金が増えれば、将来の不安もなくなる。順番としては正しいように見えた。
転職後に年収450万円になったときは、素直にうれしかった。これで将来の不安も少しずつ小さくなると思った。
その後、初めて年収550万円と書かれた源泉徴収票を見た。転職前に考えていた500万円を超えている。
しかし、感想は「ふーん」だった。
思っていたより何も感じなかった。安心できた期間があったかと聞かれても、思い当たらない。次にいくら欲しいのかも分からない。たぶん俺は、年収1,000万円になっても別の理由を見つけて不安になると思う。
年収が増えれば安心を買えると思っていた。どうやら不安は非売品だった。
増えた給料は、生活水準ではなく投資額に変わった

年収が200万円増えても、生活水準はほとんど変えていない。
外食や趣味に使う金額は増えておらず、引き続き節約を続けている。知り合いと遊びに行くことは少なく、休日もあまり外出しない。そのため、東京で暮らしていても生活費を月約17万円に抑えられている。
2025年に投資した金額は約300万円。内訳は、オルカンを中心とした投資信託が約150万円、日本株が約150万円だった。
| 2025年の投資先 | 投資額 |
| 投資信託・オルカン | 約150万円 |
| 日本株 | 約150万円 |
| 合計 | 約300万円 |
給料が増えたからといって、欲しい物を何でも買うようにはならなかった。以前よりは買えるようになったが、もともとがケチなので、商品を手に取ってから30分ほど迷うこともある。
収入が増えなければ、キャンプは始めていなかったと思う。一方で、家電の故障による余計な出費は今でも怖い。
年収は200万円増えたが、生活の豪華さより証券口座の数字が増えた。
資産1,800万円のうち、現金は200万円しかない

2026年8月現在、俺の資産は約1,800万円ある。
ただし、銀行口座に1,800万円が入っているわけではない。内訳は、株式資産が約1,600万円、現金が約200万円だ。
| 資産 | 金額 | 割合の目安 |
| 株式・投資信託 | 約1,600万円 | 約89% |
| 現金 | 約200万円 | 約11% |
| 合計 | 約1,800万円 | 100% |
投資元本は約1,000万円で、評価益は約600万円。受け取った配当金の累計は約75万円まで増えた。
数字だけを見ると順調だと思う。しかし、株式資産は毎日価格が変わる。
普段は、株価が下がってもそれほど気にならない。しかし、2024年8月の「令和のブラックマンデー」と呼ばれた大幅下落では、3日ほどで含み益が約200万円減った。
不安になり、証券口座を何度も確認した。投資を始めて5年ほどたっており、含み益がマイナスにはならなかったため、売ろうとは思わなかった。それでも、画面を確認する回数は明らかに増えた。
給料で1年かけて増えた金額が、相場では数日で動く。 資産額が増えるほど、値動きの金額も大きく見える。
昇給した日よりも、大幅に株価が下がった日のほうが感情は大きく動いた。増えたときの喜びより、減ったときの不安のほうが強いらしい。
株式投資で必ず稼げるとは思っていない。ここまで資産が増えたのは、入金を続けたことに加えて、相場が良かった影響も大きい。今のところ、俺は運がいいだけかもしれない。
-
-
【36歳会社員】5年で資産150万円→1,800万円|年間300万円を投資できた理由
続きを見る
40歳で5,000万円という目標まで、あと3,200万円ある

俺は40歳までに、資産5,000万円を持ちたいと考えている。
理由は、40歳で会社を辞めて、山奥で暮らしたいからだ。現在36歳なので、残された期間は約4年。資産1,800万円から考えると、目標まであと3,200万円ある。
定年後ではなく、身体が動く40代で自由を得たい

俺は、身体が十分に動く年齢は40代までだと思っている。
もちろん、50代や60代でも元気に活動している人はいる。ただ、自分が今と同じように動ける保証はない。定年まで働いてから自由な時間を得るより、お金が少なくても40歳くらいで自由を得たほうが、やれることは多い気がしている。
東京で暮らし、営業職として働くなかで、人との付き合い自体が苦手だと分かった。現在は仕事を中心に生活している。このまま定年まで働いた場合、退職した瞬間に何をすればよいのか分からなくなると思う。
周囲には家庭を持つ人が増えた。それでも、俺は今のところ自分も家庭を持ちたいとは思っていない。家庭を持つことが嫌なのではなく、一人で暮らす生活を自分から変えたいと思っていない。
だから一度、人付き合いの多い東京と営業の仕事から離れ、山奥で一人で暮らしてみたい。
俺が欲しいのは、定年後に残った時間ではなく、身体が動くうちに自分で使える時間だ。
今年から給料が上がったため、年間の投資額を約300万円から約400万円まで増やしたいと思っている。
仮に年間400万円を4年間入金できても、増える元本は1,600万円。現在の1,800万円と合わせて3,400万円なので、単純計算では5,000万円に届かない。残りは運用益しだいだ。
もちろん、相場が毎年都合よく上がる保証はない。
目標を高く設定している以上、現在の資産が増えても「まだ足りない」と感じる。年収350万円だった頃は老後資金が不安だった。今は40歳で退職できるかが不安になっている。
不安が消えたのではなく、不安の対象が変わっただけだった。
そもそも5,000万円の根拠は、まだ固まっていない

ここまで計算しているように書いたが、山奥で暮らすための生活費は、まだ計算していない。退職後に年間いくら使うのか、5,000万円で何年間暮らせるのかも考えていない。
購入したいのは、100万円ほどの空き家。自分でDIYしながら暮らしたいと思っている。
資産から受け取りたい配当金は年間120万円。ブログでは月5万円を稼げるようになりたい。ただ、この収入と生活費を組み合わせた具体的な退職計画は、まだ作っていない。
つまり、5,000万円は綿密な計算から出した数字ではない。これくらいあれば会社を辞められるのではないかと考えている、現在の目標額だ。
計画的に見えて、肝心の山奥生活の計算はこれからである。不安症なのに楽観的。俺の悪いところが出ている…。
40歳で届かなければ、43歳くらいまで延期するかもしれない

40歳で5,000万円に届かなければ、退職を43歳くらいまで延期する可能性がある。資産4,000万円で退職するかと聞かれたら、たぶん退職しない。
勤務時間を減らすための転職も考えていない。会社員を続けながら山奥へ移るのではなく、仕事を辞めてから山奥に住みたい。
副業収入が増えても、5,000万円という目標は下げない。株価が暴落しても変えないつもりだ。今後も物価が上がると考えているため、余裕を持っておきたい。
43歳になっても達成できなかった場合は、正直まだ考えていない。
年収550万円は安定している。それでも不安になる

転職後は、自分がやりたかった環境分野の営業ができるようになった。自分の判断で提案を進められる範囲も増えた。
一方で、仕事を取れば自分の仕事も増える。会社から強制されているわけではないが、残業は前職より増えた。
会社の業績には不安を感じていない。安定して操業しており、営業成績によって個人の給料やボーナスが上下する仕組みでもない。
続けようと思えば、定年まで働けると思う。体調を崩した場合も、社内規定上はすぐに収入が変わるわけではない。仮に転職するとしても、同じ程度の年収を得られる自信はある。
つまり、現在の年収を維持できない明確な理由があるわけではない。
それでも不安になる。会社が不安定だからではなく、俺自身が将来を不安に感じやすいのだと思う。
今の会社を辞めたいのも、働き続けられないからではない。40歳くらいで会社員を辞め、自分が暮らしたい場所で生活したいからだ。
俺が欲しいのは、給料が高い状態だけではない。会社を辞めても生活を続けられる選択肢が欲しい。
不安をなくすのではなく、耐えられる形にしている

将来の不安を完全になくす方法は、今も分からない。
そのため、俺は不安があっても続けられる形を作ろうとしている。
現金200万円は残す
以前は、貯金100万円を超えたお金をほぼ投資へ回していた。しかし、2025年12月に現金比率が低すぎると感じ、現金200万円を残すことにした。
内訳は、生活防衛資金が100万円、株価が下がったときの追加購入資金が100万円だ。
生活費が月17万円なら、生活防衛資金100万円は約6か月分になる。場合によっては、追加購入用の100万円を生活費へ回す可能性もある。
現金があるだけで、相場が下がったときに慌てて株を売る可能性を下げられる。将来的には、現金を300万円以上に増やすことも考えている。
生活費を月17万円に抑える
現在の生活費は、食費や日用品を含めて月約17万円だ。
収入を上げるだけでなく、生活に必要な金額を大きくしすぎない。会社を辞めた後を考えると、年収の高さよりも、毎月いくらあれば暮らせるかのほうが重要になる。
-
-
【36歳独身】男のリアルな1か月の生活費|東京一人暮らしで月17万円あれば足りる?
続きを見る
投資と副業を続ける
毎月1日に5万円分のオルカンを自動購入し、成長投資枠では月1万~3万円分のオルカンか個別株を購入している。配当金もすべて再投資している。
年間100万~150万円ほどのボーナスも、全額を投資資金へ回している。欲しい個別株がなければ、オルカンを買う。
副業のブログ収入は月5,000~1万円ほど。生活できる金額ではないが、会社の給料以外から収入が入る経験にはなっている。
5,000万円を達成しても、収入ゼロにはしない

40歳で資産5,000万円を達成できたら、会社は辞めたい。
ただし、完全に何もしないつもりはない。現在副業にしているブログなどは継続し、月5万円の収入を目指す。配当金が出る個別株も、ある程度は持ち続け、年間120万円の配当金を受け取りたい。
不安症の俺には、収入が完全にゼロになり、資産だけが減っていく状態は耐えにくいと思う。下手すれば、また働き出す未来がみえる。
つまり、俺が目指しているのは、何もしない早期リタイアではない。生活費を抑え、資産を持ち、小さくても収入を作りながら、会社に依存しすぎずに暮らすことだ。
5,000万円は不安を消す金額ではなく、働き方を選ぶための金額だと考えている。
まとめ|年収よりも、会社を辞められる選択肢が欲しい

転職によって、年収は約350万円から約550万円まで増えた。毎月の手取りも増え、生活費を支払った後に残る金額は、以前の約4万円から約13万円になった。
それでも将来の不安は消えなかった。
- 資産1,800万円のうち、現金は200万円しかない
- 株式資産は相場によって大きく減る可能性がある
- 40歳で5,000万円という目標まで、あと3,200万円ある
- 収入や会社が安定していても、安心できた期間がない
- 会社を辞めた後、収入ゼロになることにも耐えられない
給料が200万円増えたことには、大きな意味があった。生活を楽にし、投資へ回せるお金を増やし、将来の選択肢を広げてくれた。
ただ、給料だけで不安を消すことはできなかった。会社の業績が悪いわけでも、年収を維持する自信がないわけでもない。俺自身が、将来を不安に感じやすいのだと思う。
だから今は、現金200万円を残し、生活費を月17万円に抑え、投資とブログを続けている。
不安を完全になくすのではなく、不安があっても会社にしがみつかず、身体が動くうちに自分の時間を選べる状態を作る。 それが今の俺にできる資産形成だと思っている。