みなさんは「骨伝導イヤホン」を使用したことがあるだろうか?
骨伝導イヤホンは耳の穴を塞がない。だから音楽を聞きながら周囲の環境音を聞き取ることが出来るんだ。
今回は私が1年以上愛用している骨伝導イヤホンの「 AfterShokz TREKZ AIR」を紹介する
1万円で購入できる骨伝導イヤホン
AfterShokz TREKZ AIRは骨伝導イヤホンの中では比較的低価格。
接続方法はBluetooth通信だから、接続デバイスと簡単にペアリングすることが出来る。ペアリングはデバイス側で設定するのでAfterShokz AIR本体で面倒な操作は一切なし。
しかも、AfterShokz TREKZ AIRには購入から2年間の無料保証が付いている。保証期間なら故障しても無料で交換が可能。すごい。
骨伝導ってなに?
骨伝導イヤホンとは
骨に振動を伝えて、脳に音を伝える事が出来るイヤホン
通常のイヤホンで音を聴く場合は、耳の穴を塞いで鼓膜から音を伝えて脳が認識する。
骨伝導の場合は、頭蓋骨に音の振動を直接伝えることで、耳を塞がずに音を伝えることが出来る。
骨伝導の最大のメリットは、耳の穴を塞がないので周囲の音が聞こえやすいこと。
スポーツや徒歩などの移動時、作業時などの環境音が聞こえて欲しい状況で最も効果を発揮する。
TREKZ AIRのスペック
製品スペック | |
スピーカー方式 | 骨伝導変換器 |
周波数特性 | 20Hz ~ 20,000Hz |
音響感度 | 100 ± 3dB |
音声マイク特性 | - 40dB ± 3dB |
スピーカーインピーダンス | 11.4 omh |
重量 | 約30g |
接続方法 | Bluetooth通信 |
Bluetooth通信距離 | 最大10m程度 |
対応プロファイル | A2DP/AVRCP/HSP/HFP |
バッテリー駆動時間 |
約6時間(連続再生) 20日間(スタンバイ状態) |
充電時間 | 約2時間 |
充電端子 | micro-USB端子 |
TREKZ AIRは耳を塞がない
AfterShokz TREKZ AIRは独自に特許を取得した骨伝導技術により、耳を塞がずに音楽を楽しむことが出来る。
一般的なイヤホンは耳穴を塞いでしまい蒸れてしまうのに対して、AfterShokz TREKZ AIRは耳を塞がないので蒸れることは無い。
圧迫感や閉塞感も無く、長時間装着も苦にならない。
TREKZ AIRはメガネをかけたまま使える
AfterShokz TREKZ AIRは耳にかける仕様なんだけど、メガネをかけたままでも装着が可能。
私は耳にかけたAfterShokz TREKZ Airの上にメガネのテンプルを乗せている。AfterShokz AIRの上にテンプルを乗せることで幅を取らず耳の負荷が小さくなる。長期間装着するならオススメ。
TREKZ AIRは低音が弱い
骨伝導技術のデメリットなのかは分からないがAfterShokz TREKZ AIRは低音が弱い。
人の声とか高温はそこそこ聞き取りやすいんだけど、低音は壁一枚挟んだ先から聴こえてくるような薄っぺらさがある。ドンシャリ感は感じない。
イコライザーモードの変化はほぼ無し
音楽再生時に音量調節ボタン(+/-)の同時押しで低音ブーストモードに変更することが可能。
だけどその差は私の耳では全く感じられなかった。
TREKZ AIRは通話は「静かな場所」なら快適
AfterShokz TREKZ AIRには通話用マイクが搭載されていて、ハンズフリーで通話をすることが可能。
デュアルノイズキャンセリングマイクが搭載されていて周囲のノイズをかき消して相手に声を伝えられる、というのがメーカーが謳っている特徴なんだけど残念ながら期待はずれだった。
AfterShokz TREKZ AIRの音量はそこまで大きくならないので、雑踏の中ではイヤホンの音を聞き取ること自体がほぼ不可能。
デュアルノイズキャンセリング機能は期待はずれ
AfterShokz TREKZ AIRのマイクは右耳部分に搭載されている。
集音能力が低いのかは分からないが、AfterShokz TREKZ AIRでハンズフリー通話をしている時に相手から「声が小さくて聞こえにくい」と何度も言われてしまった。
かなり大きな声で話していたので、これ以上大きな声を出すとヤバい人間と思われてしまう。駅の構内や町中でハンズフリー通話をすることは止めておいたほうがいいだろう。
TREKZ AIRはイヤホンで音量調節が可能
AfterShokz TREKZ AIRは右耳の後ろのバッテリー部分に音量調節ボタンが搭載されている。
音量調節ボタンを押すと、接続デバイスの音量を操作することが出来る。
音量を上げすぎると音漏れする
AfterShokz TREKZ AIRは骨伝導部分にスピーカーも搭載されていて、音の聴き取りやすさを補助している。
スピーカーなので音量を上げすぎると激しい音漏れを発生させてしまう。さらに音を大きくするために骨伝導部分も大きく震えるので、こめかみに大きい振動が伝わり長時間装着していると痒くなってくる。
騒音の中でAfterShokz TREKZ AIRの音量は上げすぎてはいけない。
TREKZ AIRのバッテリー持ちは抜群に良い
AfterShokz TREKZ AIRはスタンバイ状態なら約20日間、連続再生ならメーカー公称で6時間の使用が可能。
体感のバッテリー持ちは更に良く、連続再生7時間~8時間くらい出来ているように感じた。
バッテリー充電を100%にするまでの時間は約2時間。
たった30gのボディでこの充電持ちはそこそこ優秀。ただ他のイヤホンは急速充電などに対応している製品が増えてきたから、早々に急速充電対応のモデルと発売して欲しい。
バッテリー残量の確認方法
音楽を再生していない状態で音量調節ボタン(+)を1回押す。
TREKZ AIRは防水・防塵規格を取得済み
AfterShokz TREKZ AIRはIP55の防水規格を取得している。
IP55の防水・防塵能力
防水能力:噴流に対して保護。
防塵能力:粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
IP55あれば汗や雨くらいなら安心して使用ができる。
使用時は充電キャップを確認
充電用の端子はキャップで保護できているのでその点も心配無用。
充電キャップが開いていると水が入ってしまって AfterShokz AIRが壊れてしまうから使用前にはチェックが必要。
TREKZ AIRの保証期間は2年間
一般的なイヤホンメーカーの保証期間が6ヶ月~1年なのに対して、 AfterShokz TREKZ AIRの保証期間は2年間。
イヤホンは壊れやすいのはだいたい1年が経ってからなので、 AfterShokz TREKZ AIRの保証はかなり手厚い。
壊れたら保証書に書いてある連絡先に連絡するだけで修理・交換の対応をしてくれる。
私も一度交換対応をしてもらったことがあるが、だいたい一週間くらいで新品の AfterShokz TREKZ AIRがメーカーから郵送で送られてきた。消費者としてはありがたいけど、2年保証は太っ腹すぎ。
TREKZ AIRの最適解はランニング
周囲の環境音を聞きながら、音楽を楽しむ用途がAfterShokz TREKZ AIRの最適な使用方法だ。
ランニングや筋トレなどのスポーツ時の使用であれば、AfterShokz TREKZ AIRのパフォーマンスを十二分に発揮できる。
しかし野外で使用する場合は、音楽を楽しみすぎて注意散漫になると重大な事故になる可能性があるので注意が必要だ。
骨伝導イヤホンは体験としてもかなり面白い機構なので、今まで体験していない人はぜひ一度は骨伝導の体験をしてもらいたい。
最新モデルのAEROPEXは約2万円
TREKZ AIRは2年以上前のモデル。
最新版モデルのAEROPEXの改善点・比較は下記。
AEROPEX | AIR | |
重量 | 26g | 30g |
バッテリー駆動時間 | 8時間(連続再生) | 6時間(連続再生) |
防水/防塵規格 | IP67 | IP55 |
ここに1万円の価格差があるかは個人差があるけど、イヤホンにこだわりがない人や初めて骨伝導イヤホンを購入する人は型落ちのTREKZ AIR で十分。
だが型落ち品はいつか商品ラインナップから無くなってしまうので購入するならお早めに。